
ペルシア(現在のイラン)を原産地とする落葉樹の果実、ザクロは、
アジア西部では古代から高貴な果実として栽培され、薬用としても利用されてきました。高さが6メートルにもなる高木で、日本では6月頃に赤い花が咲き、秋に果実が熟して不規則に外果皮が割れると、中からピンク色をした多数の種子が顔を出します。
ザクロは世界各地の古代医学書や
薬学書に記載されており、原産地のペルシアでは、血液を浄化し、自然治癒力を高める「生命の果実」と尊ばれてきました。
食用となるのは、種子のまわりの朱色をした
ゼリー状の部分で、甘酸っぱく、多少の渋みがあります。クエン酸やカリウム、ビタミン、
ミネラルが豊富で、
疲労回復に役立ちます。
カクテルに利用される「グレナデンシロップ」は、ザクロの果汁から作られています。
薬用になるのは根や幹の皮で、アルカノイドのペルレチェリンという成分に寄生虫を駆除する作用があり、寄生虫の多かった戦後まで、日本でもよく利用されていました。
また、果皮に含まれるタンニンには収斂作用と
抗菌作用があり、口内炎のうがい薬として利用します。ザクロの中に含まれる様々な酸には血糖をコントロールすることで血液の流れを改善し、結石の改善に役立つともいわれています。

ただし、ペルレチェリンやタンニンは、多量に摂取すると呼吸障害などを引き起こす可能性もあるので、過剰な摂取には注意が必要です。
近年、女性の
老化防止や更年期障害の改善に効果があるとして話題となり、ザクロを原料とした
ジュースや
健康食品などが多種販売されています。これは、ザクロには女性ホルモン様の働きをするエストロンという成分が含まれていることが明らかになったためです。
「ハーブ・スパイス館」(小学館)
「これでわかる薬用植物」中田福市・中田貴久子著(新星図書出版)
おきなわの薬草百科(那覇出版社)
wikipediも参考
posted by Osiraseboy at 23:20
| 福岡

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